文鳥の暑さ対策は？

梅雨が明けるとあっという間に夏になり暑い日が続くようになります。

文鳥が暑さに強いのか、文鳥の適温や暑さ対策について紹介します。

文鳥は暑さに強いの？

文鳥の原産国はインドネシアなので暑さには強いイメージを持たれがちですが、必ずしもそうではありません。

原産国はインドネシアであっても、私たちがペットとして迎える文鳥は生まれも育ちも日本なので特別暑さに強いわけではありません。

インドネシアと日本では暑さの種類も違います。

インドネシアの暑さはカラッとしていて、夜は気温が下がります。日本の暑さは蒸し暑く、夜もその暑さが続くため、文鳥にとっても厳しいと言えます。

人は汗をかいたり、服を脱いだりして体温を調節することが出来ますが、文鳥はそういうわけにもいきません。

汗をかくことが出来ないので、開口呼吸をしたり、羽を広げたり、水浴びをしたりして調節しています。文鳥自身で出来る体温調節にも限度があるため、飼い主側で調節してあげる必要があります。

病気ではない状態の文鳥の適温は２０度～２５度。湿度は５０％～６０％です。３０度までなら快適に過ごせますが、それを超えると健康な文鳥にとっては不快です。

雛や病気の文鳥、老鳥では適温が違います。健康な文鳥よりも高い温度が適温になります。

雛→２５度～３０度。湿度６０％以上。

病気の場合→２７度～３０度。湿度６０％以上。

老鳥→２８度～３０度。湿度６０％以上。

部屋とケージに温湿度計を置いて都度確認できるようにすることをお勧めします。

扇風機の風は直接当てないようにします。遠い位置に置いて首振りにするか、扇風機の首を上に向けて首振りにし部屋の空気を回すようにします。

エアコンをつけるほどでもない暑さの場合は、部屋の窓を開けて換気するのもお勧めです。換気する場合、放鳥は脱走などの危険があるのでしないようにしてください。

エアコンでも扇風機と同様、風が直接当たらないようにしてください。エアコンの温度設定は２６度～２８度がお勧めです。２０度に設定すると文鳥にとっては寒い状態になってしまいます。

ケージの上にタオルで包んだ保冷剤を置くことも効果的です。冷気は下に降りるので、それを利用した暑さ対策の方法になります。これはエアコンや扇風機ほどの即効性はありませんので、注意が必要です。

最初にもお話した通り、文鳥は水浴びでも体温調節をすることが出来ます。ケージに水浴び容器を設置して、いつでも水浴びが出来るようにしておきましょう。

この方法はひな換羽が終わった成鳥にお勧めです。まだひなの羽の場合は上手く羽を乾かすことが出来ないことから体調を崩してしまう可能性があります。

ケージに取り付けることが出来る水浴び容器もあります。

文鳥の暑さ対策でしてあげられることは、

・扇風機を使う。

・換気する。

・エアコンを使う。

・保冷剤を使う。

・水浴び容器の設置。

季節が変わると文鳥も体調を崩しやすくなりますので、しっかり観察して早めに気付いてあげられるようにしてくださいね。